「刺繍」って、してみたことはありますか?
小中学校の授業でも縫物はしても「刺繍」はクロスステッチしかやらなかったような気がします。
ある日突然「刺繍ってやったことないな!してみるか!」と思い立ったので、トライして思ったことを残しておこうと思います。
2022年の春頃にハマってちくちくしてました!
1・初心者がいきなり刺繍できるのか?
できる!できます!
「なみ縫い」と「玉結び」がわかってて、ものすごく苦手ってわけじゃなければ大丈夫です。
私も特に縫物系の趣味はないですが、ボタンがとれたら自分でつけるし、スカートの裾がほつれたらちょいっと縫ったりはできる。
そのぐらいで大丈夫です。
2・何から始めりゃいいんかい?問題
えーとですね、まずキット買ってください。全部セットになってるやつ!
私はAmazonで「図案付きの布、刺繍糸、刺繍針、刺繍枠、糸切りばさみ、解説書」…全部セットになっている物を買いました。
それぞれはそんなに高価なものじゃないですが、ばらばらに買い物しようとすると何が必要なのかわからなくなるので。
道具や材料の良し悪しは、素人にはよくわからないですから、気にするのは上達してからでいいんじゃないかなと。
特にね、図案を考えたり転写するのが面倒なので、特にこの図案にしたい!みたいなのがなかったり、まず練習したいのであれば図案転写済みが絶対にいいです!
この写真の白い線の部分が元からついている図案です
お安いのはだいたい海外製のものなので解説書が全文英語だったりしますが、図解がついていればそれでわかるのでなんとかなります。
ちょっとわかりにくいときは解説書にある「Spiderweb rose stitch」のようなステッチ名をネットで検索してください!
今は動画がどこかに出ているのでそれで解決できます。
3・別で用意したほうがいいアイテムってある?
基本的に最初はキットに入っているものでどうにかなると思うのですが…
一点だけ!
「刺繍針用の糸通し」はあったほうがいいかもです。
刺繍針は穴が普通の縫い針より大きいので、糸通しも大きいのでOKなのです!
最初に普通のを使っていたら、通しにくくて時間のロスが多かったので…
刺繍をする時は糸の付け替えが多いので、糸を通すのに時間がかかると結構ストレスになるかなと思います。
とてつもなく使いやすくて感動しました!
4・というわけで刺繍してみた
そんなに上手ではないですが、こんな感じのものがそれなりに完成します。
説明書の通りに無心でただひたすら縫うだけで「いい感じの何か」ができる体験というのは、趣味としてはすごく「ちょうどいい」のでは?
すごくきれいに作ろうとか何か形にしたいものがある…となると、ある程度の習熟は必要になるであろうと思われますが。
素人がゼロから始める趣味の中では、楽器の演奏ができるように練習して上達するとか、水彩画で風景画を描く…とかよりは断然達成感を得やすいはず!
5・やってみて思ったこと!発見!
ここからが本題です!
刺繍にトライしてみて見つけた「これおもしろい!」「こんなことが!」…についてピックアップしてみますね。
推しステッチができる!
「推しステッチ?…え?…はい?」となると思うのですが…
何種類かあるステッチを駆使して縫い進めていくと、「このステッチ楽しいし好きだな~」というのが見つかります。
個人的には「Spiderweb rose stitch(スパイダウェブローズステッチ)」が楽しくて好きでした。
糸で土台をつくってそこに糸を巻き付けて立体にしていくんですね。
ぷっくりした薔薇ができます。
細かい位置取りしながら縫っていく中で、ちょっと毛色の違うことができると気分転換?箸休め?のようになって楽しいです。
立体感があるので序盤でこの部分を仕上げてしまうと、他のステッチの邪魔になるので後半まで取っておいた方がいいのはわかっていても、ついついやりたくなってしまう…スパイダウェブローズステッチ…!!!
結局は下絵が大事!
オリジナル図案でも刺繍をしてみたのですが、図案の時点で少しずれていたり不明瞭な部分があると、縫う時にどの線に合わせて縫えばいいのかわからなかったり…。
結局、縫う時に困っちゃうんですね。
イラストを描きながら修正するのと違って、縫いながら修正すると絶対にずれるしおかしくなる。
絵具を上に重ねて修正するようなことはできず、一回縫ったところは糸を抜いて元に戻すしかないので「適当に処理」ができないんですね。
(上に重ねて縫うことはできるけど、そこだけ盛り上がってしまうので他の部分と比べて明らかに不自然になってしまったりする)
私は仕事や人に迷惑のかかること以外については結構適当な人間なので、趣味に関しては雑なところがありまして…。
思っていたより刺繍って準備の重要度が結構高いんだな~!と発見でした。
刺繍ってめちゃくちゃ時間がかかる!
刺繍って思ったより時間がかかります。
時間があるときに1時間ぐらいチクチクしていても大して進んでいなくてびっくりします。
特段丁寧なわけではない私がやっていてもかなり時間がかかるので、丁寧で慎重な人がやったらもっと時間がかかるのかなと。
中世ヨーロッパの描写で貴族の女性が刺繍をしながらお喋りしていたり…なんてのがありますけど、あれってやっぱり他に娯楽が少なくて時間がめちゃくちゃあったらからアリな趣味だったのかな~と思ったり。
しっかりした図案の刺繍をしていくと、数時間があっという間ですからね。
刺繍ができれば異世界転生しても時間潰しには困らないかもしれないぞ!
6・刺繍っていいね!
……というわけで、やってみた刺繍。
おもしろかったです。
ここに写真を載せていないものも色々図案を作って縫ってみたりしたのですが、イラストを描いたりするのとは違う楽しさがあっていいですね。
布製品に何か加えたいときに「刺繍をしてみる」という選択肢が増えたのもよかった。(特に必要に迫られてはいないけど)
日頃から色々なものに手を出しているけれども、何か新しいことを始めるとそれをずっと続けるかどうかに関わらず「これってこうだったんだ!」「意外とこうなんだなぁ~」と気づきを得ることができるのが、一番の収穫だなって思います。